喫煙の子どもへの影響

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

今日は喫煙が子どもにどのような影響を与えるかについてお話しします。私たち親としては子どもの健康を守るために知っておくべき大切な情報です。

喫煙が子どもに与える影響

喫煙は喫煙している本人の健康に悪影響を与えるだけでなく、子どもにとっても深刻な問題を引き起こします。特に受動喫煙(パッシブスモーキング)は、子どもに大きなリスクをもたらします。

呼吸器系の問題
受動喫煙にさらされると、子どもは喘息や気管支炎、肺炎などの呼吸器系の病気にかかりやすくなります。特に小さい子どもは気道が狭いので、タバコの煙により敏感です。

中耳炎のリスク増加
タバコの煙は耳の中の炎症を引き起こし、中耳炎のリスクを高めます。中耳炎は、痛みや聴力の低下を引き起こし、場合によっては手術が必要になることもあります。

発育への影響
受動喫煙は、子どもの成長や発達にも悪影響を及ぼします。体重や身長の増加が遅れることがあります。

行動や学習への影響
喫煙環境で育つ子どもは、行動や学習に影響を受けることがあります。注意力や集中力が低下し、学校での成績が悪くなることも。

さらに怖いこととして、タバコの吸い殻を赤ちゃんが誤って口に入れてしまったり、飲み込んでしまったりする事故があります。やけどの原因にもなります。
それだけでなく体に入ってしまったニコチンの量によっては緊急処置や入院が必要なこともあります。絶対に赤ちゃんの手の届くところに置かないということを守って下さい!

喫煙を避けるための対策

家庭内での禁煙
家の中や車の中では絶対に喫煙しないようにしましょう。タバコの煙は壁や家具にも残り、子どもに影響を与えることがあります。

禁煙外来の活用
タバコをやめるのが難しい場合は、禁煙外来を利用してみてください。医師のサポートを受けながら禁煙することで、成功率が高まります。

喫煙場所の確保
家族や友人が喫煙者である場合、家の外や指定された喫煙場所でのみ喫煙してもらうようにお願いしましょう。

教育と意識向上
子どもにも喫煙の危険性について教え、自分の健康を守るための知識を持たせることが重要です。親としても喫煙が子どもに与える影響について常に意識しておきましょう。

子どもの健康を守るためには私たち親ができることがたくさんあります。喫煙の影響を減らすために家庭内での禁煙を徹底し、健康的な環境を整えていきましょう。
何か気になることがあれば、いつでも有明こどもクリニックにご相談くださいね。

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