受験後の燃え尽き症候群にならないために:心と体のケアのポイント

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

受験が終わった皆さん、本当にお疲れさまでした!長期間にわたる努力の末、受験を終えた安堵感とともに、心がぽっかりと空いたような気持ちになっている方もいるかもしれません。

これは「燃え尽き症候群(バーンアウト)」と呼ばれ、特に受験のような大きな目標を終えた後に起こりやすい状態です。今回は、受験後の燃え尽き症候群を防ぎ、心と体を健やかに保つ方法についてお話しします。

受験後の燃え尽き症候群とは?

受験が終わると、突然「何もする気が起きない」「目標を失ったような気持ちになる」と感じることがあります。これが「燃え尽き症候群」です。

主な症状

・無気力感:「何をしていいかわからない」「勉強しなくていいのに、何となく落ち着かない」
・集中力の低下:「テレビやゲームをしても楽しめない」
・体の不調:頭痛、胃の不快感、倦怠感など
・感情の起伏が激しくなる:「イライラしやすい」「やる気が起きない」
・不眠・寝すぎ:「夜更かしが続く」「朝起きるのがつらい」

受験勉強に向かっていた強い気持ちやプレッシャーがなくなり、目標を見失ってしまうことが原因の一つです。

燃え尽き症候群にならないためのポイント

受験後の過ごし方が、その後の心と体の健康に大きく影響します。ここでは、燃え尽きを防ぐための具体的な対策を紹介します。

① 生活リズムを整える

受験勉強中は、夜遅くまで勉強していたり、朝が不規則になっていたりすることが多いですよね。受験が終わっても、生活リズムが乱れると、心と体のバランスが崩れやすくなります。

ポイント

・決まった時間に寝て、決まった時間に起きる(睡眠時間は8時間が理想)
・朝日を浴びて、体内時計をリセットする
・運動習慣をつける(おすすめは毎日のラジオ体操です!)
・「早寝早起き ラジオ体操 朝ご飯」を心がけましょう

② 新しい目標を作る(小さなことでOK!)

受験が終わると、「次の目標がないこと」が燃え尽きの原因になりやすいです。
ただし、受験ほど大きな目標でなくても大丈夫!小さな目標を作ることで、毎日の充実感が生まれます。

おすすめの目標例

・趣味を見つける:「本を1冊読む」「料理を覚える」「楽器を始める」
・体を動かす:「毎日10分ストレッチ」「ウォーキングをする」
・新しい勉強に挑戦:「英語の映画を字幕で見てみる」「興味のある分野の本を読んでみる」
目標は「やらなきゃいけないこと」ではなく、「やってみたいこと」を選ぶと楽しみながら続けられます。

③ 友達や家族と過ごす時間を大切にする

受験期は勉強に集中していたため、友達と遊ぶ機会が減っていた人も多いのではないでしょうか?
受験後は、リラックスして家族や友達との時間を楽しむことも大切です。

おすすめの過ごし方
・友達と公園に行く
・家族と映画を観たり、旅行に行ったりする
・一緒にスポーツやアウトドアを楽しむ
「誰かと楽しい時間を過ごすこと」は、心のリフレッシュにつながります。

「頑張った自分」を認める時間を作る

受験に向けて努力したことは、どんな結果であれ大きな成長の一歩です。
「頑張ったのに結果が伴わなかった」と感じる人もいるかもしれませんが、努力した経験は必ず未来の力になります。

やってみよう!
・「受験で成長したこと」をノートに書き出す
(「最後まで諦めなかった」「苦手な教科も頑張った」など)
・自分にご褒美をあげる(好きな本を買う、美味しいものを食べるなど)
自分をねぎらうことは、次の目標に向かうエネルギーにもなります!

スマホやゲームの時間をコントロールする

受験後、「解放感からスマホやゲームに時間を使いすぎてしまう…」ということもありますよね。でも、夜更かしや昼夜逆転が続くと、心と体のバランスが崩れやすくなります。

おすすめの対策
・スマホを使う時間を決める(「○時以降は触らない」など)
・ベッドにスマホを持ち込まない(睡眠の質を下げないために大切!)
・スマホ以外の楽しみを見つける(読書、運動、趣味など)

受験後の過ごし方を大切にしよう!

受験が終わった後の時間は、これまで頑張ってきた自分を癒し、次のステップに向けて準備する大切な時期です。

💡 大切にしたいこと
✅ 規則正しい生活を意識する
✅ 小さな目標を作って新しいことに挑戦する
✅ 友達や家族との時間を楽しむ
✅ 「頑張った自分」を認めてあげる

受験という大きな挑戦を乗り越えたことは、これからの人生において必ずプラスになります。焦らず、無理をせず、自分のペースで新しい毎日を楽しんでくださいね!

お子さんが受験を終えた後、燃え尽きてしまわないように、「結果」よりも「ここまでの努力」を認め、ねぎらってあげることが大切です。

「頑張ったね」「受験まで続けたことがすごいよ」と声をかけることで、お子さんは安心し、次の目標に向かいやすくなります。

これからの時間を、親子で楽しく過ごしてくださいね!
次回も役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!

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