~お子さんは言葉で訴えられないことが多いので、「普段と違う」と気づく観察が大切です~
新生児や乳児の熱中症の早期発見と対処法
新生児や乳児の熱中症は気づきにくいですが、熱中症の症状の早期発見のポイントと対処法を確認しましょう。
高い体温の異常を確認しましょう
体温の上昇に注意しましょう。新生児や乳児の正常な体温は通常36.5〜37.5℃程度です。
高熱時や触った時に異常な熱さを感じた場合は、特に注意が必要です。対処法としては、涼しい場所に移動させ、エアコンなどで室温を下げることが重要です。
赤みなどの皮膚状態をチェックしましょう
顔や首の後ろ、胸、背中などの表面血管が多い部位が赤い場合は注意が必要です。汗が異常に多いか、逆に全く汗をかいていない場合も要注意です。対処法として、冷たいタオルで体を冷やすことや、水分補給を行うことが有効です。
嘔吐やめまいに注意しましょう
新生児や乳児でも嘔吐やめまいといった消化器症状が現れることがあります。食欲不振や吐き気、嘔吐などがある場合は、熱中症を疑い早めに対処する必要があります。対処法としてはクーリング、母乳や経口補水液などの水分補給がをしましょう。
興奮や異常な落ち着きのなさに注目しましょう
通常、新生児や乳児おだやかで静かな状態が続きます。興奮したり、異常に落ち着きのない行動を見せる場合は異常と言えます。対処法としては、涼しい環境に移動させ、脇の下や足の付け根のクーリングを行いながら落ち着かせることが重要です。
呼吸困難や異常な泣き声に注意しましょう
熱中症では、息苦しそうな素振り(呼吸困難や異常な泣き声が現れることがあります。ま息苦しそうな呼吸や異常に高い声で泣いている場合は、熱中症が疑われるサインです。対処法としては、涼しい場所に移動させ、エアコンや扇風機で室温を下げましょう。泣いているのに、涙が出ない場合は重度の脱水が疑われますので、すぐに受診をしてください。
熱中症の重篤化に注意
熱中症を予防するためには、室温の管理や衣服の選択に気を配ること、屋外での過ごし方に工夫をすることが必要です。涼しい場所での遊びや日陰での散歩、帽子や日焼け止めの使用、適切な水分摂取などを心掛け、熱中症のリスクを最小限に抑えましょう。
熱中症は重篤な状態になる可能性があるため、症状が重い場合や対処法がうまく行えない場合は自己判断せず、ご相談ください。