インフルエンザは冬期に流行するウイルス感染症の一型です。通常の急性上気道炎よりも発熱、咳嗽、倦怠感が増強する傾向があります。感染者が咳やくしゃみをすると、ウイルスが空気中に飛び散り、それを吸い込んだ人が感染してしまいます。インフルエンザウイルスは、体内で増殖し、免疫力の低下した人や高齢者、慢性疾患を持っている人などにとっては危険な病気となります。

インフルエンザの予防には、ワクチンが有効です。ウイルスの表面にあるタンパク質の一部を含んだもので、体内に入ったときに免疫系が認識して、防御力としての抗体を生成します。

ワクチンは、予防には有効ですが、すべてのウイルス種に対して100%の効果を発揮するわけではありません。毎年、流行が予想されるウイルスに基づいて、ワクチンが作られます。一部の人には副作用が現れる場合があり、腕が痛くなる、発熱するなどの症状が現れることがありますが、大半の人は何も感じないことが多いです。

インフルエンザワクチンは、免疫力が低下している人や、感染した場合に重症化する可能性のある人にとっては非常に重要なものであり、毎年接種を推奨されます。具体的には、以下のような人が受けることが推奨されています。

  • 小児、高齢者
  • 慢性呼吸器官疾患のある人(喘息、COPDなど)
  • 心不全、糖尿病、慢性腎臓病、免疫不全症候群患者等慢性疾患を

インフルエンザ接種は、一般的には9月から始まります。ただし、感染症の拡大の状況によっては、接種時期が変更になることもあります。

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