乳幼児の発熱時の対処法
こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。
今日は乳幼児の突然の発熱についてお話ししたいと思います。
特に初めてのお子さんの場合、発熱すると不安になってしまいますよね。そんなパパママたちに安心して対処いただけるよう発熱時のケアについてお伝えします。
◆発熱の原因
赤ちゃんが発熱する原因はさまざまです。風邪やインフルエンザ、RSウィルスなどの感染症が主な原因ですが、予防接種の後や歯が生える時期にも発熱することがあります。
発熱自体は体がウィルスや細菌と戦っているサインなので、必ずしも悪いことではありません。
◆自宅でのケア
・水分補給
発熱により体から水分が失われやすくなります。母乳やミルク、またはお白湯をこまめに与えて脱水を防ぎましょう。
・涼しい環境を作る
お部屋の温度を快適に保ち、赤ちゃんが過ごしやすい環境を作ります。
薄手の服を着せ、布団は軽めにしましょう。保冷剤をハンドタオルで包んだものや絞って冷たく冷やしておいたタオルで首の後ろや脇の下をクーリングしてあげるのもとても効果的です。
・休息を取らせる
発熱時は体力を消耗しやすいので無理せずに安静にさせてあげてください。
・体温を測る
定期的に体温を測り熱の変化をチェックしましょう。測ったお熱をグラフにできるノートやアプリなどを使っていただくと、受診した時に経過がわかるととても助かります。
◆受診のタイミング
次のような症状が見られた場合は、重篤な状態のサインかもしれません。早めに医師に診てもらいましょう。
・生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38度以上の発熱
・ぐったりしている、または反応が鈍い
・呼吸が苦しそう、または息が荒い
・痙攣してしまった
・泣き止まない、または機嫌が非常に悪い
◆保護者のかたへのアドバイス
発熱時のはパパママにとっても心配な時間ですが、まずは落ち着いて対処することが大切です。以下の点にも気をつけてくださいね。
・自分自身も休息を取る
パパやママも疲れてしまうと、赤ちゃんのケアが難しくなります。また寝不足が続くと免疫力が低下して、風邪をもらってしまいます。無理せず、パートナーや家族・病児シッターさんに協力をお願いしましょう。
・冷静に対処
赤ちゃんの様子をよく観察し、必要なら医師に相談。夜の様子と昼間の様子が大きく変わりやすいのが赤ちゃんの特徴です。心配な状態があれば動画を撮り、受診時に見せていただくととてもわかりやすいです。
・信頼できる情報を活用
インターネットや友人からの情報に惑わされず、医療機関の情報を参考にしましょう。
発熱時の対応はパパママにとって大きな試練かもしれませんが、少しずつ慣れていくことで自信を持って対処できるようになります。何か心配なことがあればいつでもクリニックにご相談くださいね。
次回も、役立つ情報をお届けしますので、お楽しみに!