離乳食の始め方と注意点

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

今日は離乳食の始め方と注意点についてお伝えします。
離乳食は赤ちゃんの成長に欠かせないステップですが、初めてのママにとっては不安や疑問も多いですよね。今回は離乳食の基本を分かりやすく解説します。

◆離乳食を始めるタイミング

離乳食を始める時期は生後5〜6ヶ月頃が一般的です。赤ちゃんが以下のようなサインを見せるようになったら、離乳食を始める準備ができているかもしれません!

首がしっかり座っている
自分で頭を支えられるようにならないと、離乳食を始めることができません。唾液の分泌が盛んになってくることで離乳食を食べる準備が整ってきます。

大人が食べているのを見て興味を示す
食べ物に手を伸ばしたり口を開けたりするようになります。

授乳だけでは満足しなくなる
母乳やミルクだけでは足りず、頻繁にお腹を空かせるようになります。

◆離乳食の初めかた

・最初の1週間
お米のつぶし粥から始めましょう。お米をよく炊いて裏ごしして滑らかにします。最初はスプーン1杯程度から始めて徐々に量を増やしていきます。

・2週目以降
野菜や果物のピューレを追加します。人参やかぼちゃ、りんごなどを茹でて柔らかくし、つぶしてピューレ状にします。

・1ヶ月後
タンパク質を含む食品を追加します。豆腐や白身魚、鶏肉などを茹でてつぶし、少しずつ与えてみましょう。

進行に合わせて徐々に固形物を増やし、食感を楽しませます。噛む練習も大切なので少しずつ大きさを変えていきます

◆離乳食の注意点

・アレルギーに注意
新しい食品を試す時は一度に一種類ずつにしましょう。アレルギー反応が出た場合に原因を特定しやすくなります。

濃い味付けは避ける
赤ちゃんの腎臓はまだ未発達なので塩や砂糖の濃い味付けは避け、素材の味を生かした離乳食を作りましょう。

衛生に気をつける
赤ちゃんの免疫力はまだ弱いので調理器具や食器は清潔に保ちましょう。特に生肉や魚を扱う際には十分に火を通してください。

赤ちゃんのペースに合わせる
無理に食べさせようとせず赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。食べたがらない時は無理せず一旦中断してまた後で試してみましょう。

◆ママへのアドバイス

離乳食の準備と進行はママにとって大きなチャレンジかもしれませんが、楽しみながら進めることも大切です。以下の点に気をつけて、リラックスして取り組みましょう!

・楽しく進める
赤ちゃんと一緒に食事の時間を楽しむことを心がけましょう。楽しい雰囲気の中で、赤ちゃんも安心して食べることができます。

・他のママたちと情報を共有
離乳食の進め方について他のママたちと情報を共有することで、参考になるアイデアや安心感を得られることがあります。しかし離乳食の進み方は赤ちゃんの個人差がとても大きいです。決して他の赤ちゃんと比べて落ち込んだりせず、お子様のペースで進めてあげることが大切です。

・専門家に相談する
何か心配なことがあれば、遠慮なく保健所やクリニックのスタッフに相談してください。こども家庭支援センターなどでは栄養士さんを招いて離乳食の講習会も定期的に開催されています。専門家のアドバイスを受けながら進めることで、安心して離乳食を進めることができます。

離乳食は赤ちゃんの成長と発達にとって重要なステップです。ママも一緒に楽しみながら、赤ちゃんの新しい食の世界を広げてあげてくださいね。
一番大切なことはお子様のペースで!ということです。0歳のうちは、母乳や粉ミルクで十分な栄養がとれます。離乳食はあくまでも食事をとる練習です。ご飯を食べるってとても楽しいことなんだ、と赤ちゃんに教えてあげるだけで十分です。
何かご質問があれば、いつでもクリニックにご相談ください。

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