乳幼児の便秘解消法

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

今日は乳幼児の便秘についてお話しします。赤ちゃんが便秘になると、ママも心配でどう対処したらいいかわからなくなりますよね。
今回は便秘の原因や解消法について分かりやすくお伝えします。

◆便秘の原因

・水分不足:母乳やミルクの摂取量が少ないと、体内の水分が不足し便が硬くなりやすくなります。
・食事の変化:離乳食の開始や新しい食品の導入によって、腸の動きが変わることがあります。
・運動不足:あまり動かないと腸の動きも鈍くなり便秘になりやすくなります。そもそも自分で動けない早期乳児は仕方ないですね。
・ストレスや環境の変化:引っ越しや生活環境の変化によっても便秘になることがあります。

◆家庭でできる便秘解消法

水分をしっかりとる
赤ちゃんが十分な水分を摂取できるようにしましょう。母乳やミルクのほか離乳食期には白湯や麦茶を与えるのも良いです。

食物繊維を摂る
離乳食に食物繊維が豊富な野菜や果物を取り入れましょう。例えばかぼちゃやさつまいも、りんごなどが効果的です。

適度な運動をさせる
赤ちゃんが動けるスペースを作り腹ばいやハイハイをさせることで腸の動きを促進します。お腹を軽くマッサージしたり足を動かしたりするのも良いでしょう。

温かいお風呂に入れる
お風呂の中でリラックスさせることで腸の動きが良くなります。お風呂上がりにお腹を優しくマッサージするのも効果的です。

◆お腹マッサージの方法

1. 時計回りにマッサージ:赤ちゃんのお腹を時計回りに優しくマッサージします。おへその周りを軽く押すようにマッサージしましょう。
2. 「の」の字マッサージ:赤ちゃんのお腹に「の」の字を書くように、手のひら全体で優しくマッサージします。これを数回繰り返しましょう。
3. 足の運動:赤ちゃんの両足を持ち、軽く膝を曲げたり伸ばしたりする運動をさせてみましょう。これも腸の動きを促進するのに役立ちます。

◆肛門刺激のアドバイス

便秘のケアはママにとってもストレスになりやすいですが、まずはリラックスして対処することが大切です。

綿棒で肛門を刺激する
大人用の綿棒の頭の部分にたっぷりとワセリンやベビーオイルを塗って、頭の部分を優しく肛門の中に入れましょう。綿棒を奥に押し込みすぎないように注意しましょう。肛門の穴を縦横に広げてあげるイメージでイメージで円を描くように刺激してください。

肛門刺激は毎日してもクセになるものではありません。それよりも数日間排便がなくて、うんちがどんどん固くなって出にくくなってしまうことを避けたいので、なるべく毎日排便があるようにしてあげましょう。

◆受診の目安

便秘が続く場合や次のような症状が見られる場合は早めに医師に相談しましょう。

便に血が混じる:便秘によって肛門が切れて出血することがありますが、頻繁に見られる場合は受診が必要です。
激しい腹痛:お腹を押すと痛がる場合や、泣き続ける場合は早めに受診ください。
嘔吐:便秘に伴って嘔吐がみられることもあります。

便秘は赤ちゃんにとってもママにとっても心配な問題ですが、適切な対処をすることで解消することができます。何か心配なことがあればいつでもクリニックにご相談くださいね。

次回も役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!

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