手足口病についての注意喚起

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

今日は現在大流行している手足口病についてお話しします。
特に今年は、ワンシーズンに2回目の手足口病になるお子さんも増えており、親御さんとしても心配ですよね。手足口病の特徴や注意点、予防法について詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。

手足口病とは?

手足口病は主にエンテロウイルス・コクサッキーウィルスによって引き起こされる感染症です。5歳以下の子どもたちに多く見られ、手のひら、足の裏、口の中に水疱や発疹ができるのが特徴です。夏に流行しやすく、感染力が非常に強い病気です。

今年の流行の特徴

今年は例年以上に手足口病が流行しており、次のような特徴があります。

複数回の感染:ワンシーズンに2回目の手足口病になるお子さんが増えています。異なるウイルス株による感染が原因と考えられます。

広範な症状:通常の手足口病よりも、広範囲に発疹が広がるケースが多く見られます。手足や口だけでなく、膝や肘・お尻などにも発疹が出ることがあります。

長引く症状:症状が通常よりも長引くケースがあり、特に口内の痛みが続くことで食事が取れず、体力が落ちてしまうお子さんもいます。

パパママへの注意喚起

手足口病は感染力が強いため、パパママも感染予防に努めることが重要です。以下の点に注意しましょう。

手洗いの徹底:手足口病のウイルスは、手から口へと感染します。外出先から帰宅した時や、おむつを替えた後、食事の前後など、こまめに手を洗うようにしましょう。

消毒の励行:おもちゃや家具、ドアノブなど、子どもが触れる場所は定期的に消毒しましょう。アルコール消毒液や次亜塩素酸ナトリウムを使って、ウイルスの拡散を防ぎます。

共有物の注意:タオルやコップなどの共有は避けましょう。特に家族内での感染を防ぐために、個別に使うよう心掛けてください。

体調管理:子どもの体調に気を配り、発疹や熱が出た場合は早めに受診しましょう。無理をさせず、安静に過ごさせることが大切です。

感染予防のためのアドバイス

栄養バランスの良い食事:免疫力を高めるために、栄養バランスの良い食事を心掛けましょう。ビタミンやミネラルを多く含む野菜や果物を積極的に取り入れてください。

十分な睡眠:睡眠不足は免疫力を低下させます。子どももパパママも、十分な睡眠を取るよう心掛けましょう。

外出時の注意:体調が悪い時、どうしても感染が心配な時は、人混みや感染のリスクが高い場所への外出はできるだけ控えましょう。

ママへのアドバイス

手足口病が流行している時期は、ママも心配が尽きないと思いますが、冷静に対応することが大切です。以下の点にも気をつけてください。

冷静な対応:子どもが手足口病にかかっても、慌てずに冷静に対処しましょう。十分な休息と栄養を与えて、体力を回復させることが大切です。

情報を共有する:保育園や幼稚園、学校などで手足口病が流行している場合は、情報を共有し合いましょう。早めの対策が感染拡大を防ぎます。

手足口病の流行時期はパパママも大変ですが、正しい知識と対策を持つことで安心して過ごせます。子どもたちが元気に楽しく過ごせるようにぜひ参考にしてくださいね。何か心配なことがあれば、いつでもクリニックにご相談ください。

次回も役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!

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