子どもが咳をしている時の対処法

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

今日は、赤ちゃんや子ども咳の咳がひどい時の対処法についてお話しします。咳は体が異物を排除しようとする自然な反応ですが、夜間に咳が続くと眠れなくなったり、食事が取れなくなったりしてしまうこともあります。
今回は、咳の原因や対処法について詳しくご紹介します。

咳の原因

咳の原因はさまざまですが、主に以下のようなものがあります。

風邪やインフルエンザ:ウイルス感染による風邪やインフルエンザが原因で咳が出ます。

アレルギー:花粉やハウスダストなどのアレルゲンが原因で咳が出ることがあります。

気管支炎:気管支に炎症が起きることで咳が出ることがあります。特に夜間に咳がひどくなることが多いです。

喘息:喘息の子供は、気道が狭くなることで咳が出ます。発作的に咳が出ることが特徴です。

胃食道逆流症:胃酸が逆流して気道を刺激することで咳が出ることがあります。特に小さなお子様だと生理的に逆流が起きますので、ミルクの後のゲップをしっかりとさせてあげましょう。

咳の対処法

咳を和らげるためには、以下の方法を試してみましょう。

加湿:部屋の湿度を保つことで、喉や気道を潤すことができます。加湿器を使用するか、濡れタオルを部屋にかけると良いでしょう。

温かい飲み物:温かい飲み物は喉を潤し、咳を和らげる効果があります。赤ちゃんには温かいミルク、小さな子どもにはハーブティーや温かいスープがおすすめです。

蒸気を吸う:蒸気を吸うことで気道が広がり、咳が楽になります。お風呂の蒸気や、温かいタオルを顔に当てる方法があります。

頭を高くする:寝ている時に頭を少し高くすると、咳が和らぎます。枕を少し高くするか、ベビーベッドのマットレスの下にタオルを敷いて傾斜を作ると良いでしょう。

鼻づまりの解消:鼻づまりが原因で咳が出ることもあります。鼻吸い器を使って鼻水を取り除いたり、生理食塩水で鼻を洗浄したりして、鼻の通りを良くしましょう。

適度な水分補給:水分をしっかりと摂ることで、体内の粘膜を潤し、咳を和らげる効果があります。こまめに水分を摂らせるようにしましょう。

パパ・ママへのアドバイス

咳が続く場合や、以下のような症状が見られる場合は、早めに医師に相談してください。

呼吸困難:咳がひどく、ゼーゼーと呼吸が苦しそうな場合は、すぐに医師に相談しましょう。

持続する咳:咳が1週間以上続く場合は、気管支炎や喘息などの可能性があります。

血痰:咳と共に血が混じる場合は、早急に医師に相談してください。

その他の症状:嘔吐や食欲不振、ぐったりしている場合も注意が必要です。

注意すること

咳をしている赤ちゃんや子供のケアには、以下の点に気をつけてください。

無理をしない:子供が咳をしている時は、無理に食べさせたり、寝かせようとしないようにしましょう。子供のペースに合わせてケアを行いましょう。

快適な環境を整える:部屋の温度や湿度を適切に保ち、快適な環境を整えましょう。また、タバコの煙や強い匂いがある場所は避けるようにしましょう。

安心させる:咳をしている子供は不安になることが多いです。優しく話しかけて安心させ、愛情を持って接してあげましょう。

定期的なケア:咳が続く場合は、定期的に医師の診察を受けるようにしましょう。必要に応じて、適切な治療を受けることが大切です。

赤ちゃんや子供の咳に対する適切な対処法を知っておくことで、少しでも快適に過ごせるようになります。何か心配なことがあれば、いつでもクリニックにご相談くださいね。

次回も役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!

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