子供が鼻血を出してしまった時の対処法

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

今日は、子供が鼻血を出してしまった時の対処法についてお伝えします。鼻血は突然起こることが多く、親御さんも驚いてしまうことがあるかもしれません。しかし、冷静に対処することで、ほとんどの場合はすぐに治まります。今回は、鼻血の原因と対処法について詳しくご紹介します。

鼻血の原因

子供が鼻血を出す原因はさまざまですが、主に以下のようなものがあります。

鼻を強くこする:子供が鼻をかんだり、こすったりすることで鼻の粘膜が傷つき、鼻血が出ることがあります。

乾燥:乾燥した空気やエアコンの使用によって、鼻の粘膜が乾燥しやすくなり、出血しやすくなります。

外傷:転倒やぶつけるなどの外傷によって鼻血が出ることがあります。

アレルギー:花粉症やハウスダストアレルギーなどで鼻を頻繁にかむことで、鼻の粘膜が傷つくことがあります。

血液の問題:まれに血液の凝固異常や血液疾患が原因で鼻血が出ることがあります。

鼻血の対処法

子供が鼻血を出した場合、次の対処法を試してみましょう

冷静に対応する:まずは親御さんが落ち着くことが大切です。子供に安心感を与えるために、冷静に対処しましょう。

前かがみにさせる:子供を座らせ、前かがみにさせます。これにより、血液が喉に流れ込むのを防ぎます。後ろに傾けるのは避けましょう。

鼻のつまみ方:親指と人差し指で鼻の柔らかい部分をしっかりとつまみます。約5〜10分間、持続的に圧迫します。この時、子供に口で呼吸をするように促しましょう。

冷やす:鼻血がなかなか止まらない場合は、冷たいタオルやアイスパックを鼻や額に当てて冷やします。冷やすことで血管が収縮し、出血が止まりやすくなります。

口内の血液の処理:もし口内に血液が流れ込んでいる場合は、吐き出すように伝えましょう。血液を飲み込むと気分が悪くなることがあります。口をゆすがせると良いでしょう。

鼻血が止まった後のケア

鼻を強くかまない:鼻血が止まった直後は、鼻の粘膜がまだ敏感な状態です。強く鼻をかむと再び出血することがありますので、しばらくは控えるようにしましょう。

乾燥対策:室内の湿度を適切に保つことで、鼻の粘膜を乾燥から守ります。加湿器を使用したり、濡れタオルを部屋に置くと良いでしょう。

保湿クリームの使用:乾燥が気になる場合は、鼻の中に少量の保湿クリームを塗ることで、粘膜の保護ができます。

パパ・ママへのアドバイス

鼻血が頻繁に出る場合や、以下のような場合は、医師に相談してください。

頻繁に鼻血が出る:週に数回以上鼻血が出る場合は、原因を特定するために医師の診察を受けることをお勧めします。

出血が長時間続く:圧迫しても30分以上出血が止まらない場合は、早急に医師に相談しましょう。

その他の症状:鼻血に加えて発熱、倦怠感、体重減少などの症状が見られる場合は、血液疾患などの可能性があります。

出血量が多い:鼻血の出血量が多い場合や、他の部位でも出血が見られる場合は、医師の診察を受けてください。

鼻血は子供によくあることですが、適切な対処法を知っておくことで安心して対応できます。何か心配なことがあれば、いつでもクリニックにご相談くださいね。

次回も、役立つ情報をお届けしますので、お楽しみに!

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