子どもの鼻詰まりとその影響

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

子供の鼻が詰まると、パパママも心配になりますよね。鼻が詰まることで、子供にはさまざまな不快感や健康リスクが生じることがあります。今回は、子供の鼻詰まりによって起こる主な問題について詳しくお話しします。

鼻が詰まると心配な事

・脂(めやに)が増える
鼻が詰まることで、目の周りに目脂(めやに)が増えることがあります。鼻と目は涙管でつながっており、鼻が詰まると涙の流れが悪くなり、目脂が増える原因となります。目脂が増えると、目がかゆくなったり、炎症が起きたりすることもあります。

中耳炎になるリスクが高まる
鼻と耳は耳管(ユースタキオ管)でつながっており、鼻が詰まるとこの耳管が閉じやすくなります。耳管が閉じると、耳の中に空気がたまって圧力がかかり、中耳炎を引き起こす可能性が高まります。中耳炎になると、耳が痛んだり、聴力が一時的に低下したりすることがあります。特に子供は耳管が短く、鼻詰まりによる中耳炎が起こりやすいです。

口呼吸になる:鼻が詰まると、自然に口で呼吸するようになります。口呼吸が続くと、以下のような問題が生じることがあります。

口呼吸になると心配なこと

口や喉の乾燥:口呼吸をすると、口や喉が乾燥しやすくなり、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

歯並びの影響:口呼吸が長期間続くと、歯並びや顎の発達に影響を与えることがあります。特に、小さな子供の場合、歯列や顔の骨格に影響を与える可能性があります。

睡眠の質の低下:口呼吸をすると、いびきをかきやすくなり、睡眠の質が低下することがあります。十分な睡眠が取れないと、日中の集中力や活動性に影響が出ることもあります。

パパ・ママへのアドバイス

お子さんの鼻詰まりが続くと、色々な問題が発生するリスクが高まってしまいます。以下の点に注意して、お子さんの鼻詰まりを予防し、適切に対処しましょう。

こまめに鼻をかむように教える
小さな子供には、鼻をかむ習慣を身につけさせることが大切です。特に風邪やアレルギーの季節には、こまめに鼻をかんで鼻詰まりを防ぎましょう。鼻を上手にかむことが出来るようになるとやる気と自尊心がグッとアップしますよ

加湿を心掛ける
室内の湿度を保つことで、鼻の粘膜を潤し、鼻詰まりを予防することができます。加湿器を使用するか、濡れタオルを部屋に置くなどの工夫をしましょう。

鼻吸い器を活用する
特に赤ちゃんや小さな子供は自分で鼻をかむことが難しいため、鼻吸い器を使って鼻水を吸い取ってあげると良いでしょう。

医師に相談する
鼻詰まりが続く場合や、目脂の増加や中耳炎の症状が見られる場合は、早めに医師に相談してください。クリニックではクリニックではお鼻を丁寧に吸引出来ます。

アレルギー対策を行う
アレルギーが原因で鼻詰まりが起こっている場合は、アレルゲンを避ける対策を行いましょう。家の中を清潔に保ち、ペットや花粉などのアレルゲンを減らすことが重要です。

鼻詰まりは、日常生活にさまざまな影響を与えることがありますが、適切なケアと予防を行うことで、これらの問題を防ぐことができます。何か心配なことがあれば、いつでもクリニックにご相談くださいね。

次回も役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!

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