クリニックでの鼻吸いの大切さ

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

小さな赤ちゃんや幼児の中には、鼻が詰まって苦しそうにしている姿をよく見かけます。特に、風邪やアレルギーが原因で鼻水が増えると、呼吸がしにくくなり、夜もぐっすり眠れないことがあります。そんな時におすすめしたいのが「クリニックでの鼻吸い」です。

有明みんなクリニック・有明こどもクリニックでは、コロナ禍に休止していた「鼻吸い」を復活させて久しくなりました。今は予約なしでもすぐに鼻を吸って帰宅できる「鼻吸いチケット」の配布も積極的に行っていて、とても好評です。お子さんにとっては、鼻を吸われることは、一瞬辛いだろうと感じてしまいますが、吸ってもらえた後はスッキリしてとても楽になります。

鼻詰まりの問題点

赤ちゃんや小さな子どもは、まだ鼻をかむことが上手にできないため、鼻水がたまりやすく、鼻詰まりを引き起こします。鼻詰まりは、以下のような問題を引き起こす可能性があります。

呼吸困難
鼻が詰まると、呼吸がしにくくなり、特に睡眠中に口呼吸になりがちです。これにより、睡眠の質が低下し、疲れが取れにくくなります。

中耳炎のリスク
鼻と耳は耳管(細い管)でつながっており、鼻水がたまるとこの管が閉じやすくなり、中耳炎を引き起こすリスクが高まります。特に小さな子どもは耳管が短く、鼻水が溜まると炎症が起きやすいです。

食欲不振や飲み込みの難しさ
鼻が詰まっていると、赤ちゃんは母乳やミルクを飲むのが難しくなり、十分に栄養を摂取できなくなることがあります。

睡眠の妨げ
鼻詰まりは、夜中に息苦しさを感じる原因となり、何度も目を覚ますことで睡眠が妨げられます。これが続くと、日中の機嫌が悪くなったり、成長に影響を及ぼすこともあります。

クリニックでの鼻吸いの重要性

クリニックで行う「鼻吸い」は、家庭での鼻吸い器では取れないような深い鼻水や粘度の高い鼻水を除去するために非常に効果的です。

効果的な鼻水の除去
クリニックで使用する吸引器は、家庭用のものよりも強力で、鼻の奥にたまった頑固な鼻水をしっかりと除去することができます。これにより、呼吸が楽になり、鼻詰まりによる不快感が軽減されます。

中耳炎の予防
鼻水をしっかりと除去することで、耳管に鼻水がたまり、中耳炎を引き起こすリスクを減らすことができます。特に風邪をひいている時期やアレルギーがある場合は、定期的な鼻吸いが効果的です。

専門家によるケア
クリニックでの鼻吸いは、医療の専門家が行うため、安全で適切な方法で鼻水を除去することができます。お子さんの状態を見ながら、適切な吸引力や手技でケアが行われるため、安心です。

予防的なケア
鼻水がたまり始めた初期段階でクリニックで鼻吸いを行うことで、症状の悪化を防ぎ、中耳炎やその他の合併症を予防することができます。

パパ・ママへのアドバイス

赤ちゃんや小さな子どもの鼻詰まりは、放っておくとさまざまな問題を引き起こす可能性があります。以下の点に注意して、適切なケアを行いましょう。

早めの受診を心掛ける
鼻詰まりが続く場合や、子どもが苦しそうにしている場合は、早めにクリニックを受診し、適切なケアを受けるようにしましょう。

家庭での鼻吸いを習慣にする
家庭でも、定期的に鼻吸い器を使って鼻水を取る習慣をつけましょう。特に風邪をひいている時期や、アレルギー症状が出ている時には効果的です。

加湿と水分補給を大切に
室内の湿度を保ち、子どもが快適に過ごせる環境を整えましょう。また、十分な水分補給を行うことで、鼻水の粘度が低くなり、鼻詰まりの改善に繋がります。

医師のアドバイスに従う
鼻吸い後も症状が改善しない場合や、他の症状が見られる場合は、医師の指示に従い、適切な治療を受けることが大切です。

クリニックでの鼻吸いは、赤ちゃんや子どもたちが快適に過ごせるようにするための重要なケアの一つです。何か心配なことがあれば、いつでもクリニックにご相談くださいね。

次回も役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!

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