「食物アレルギーかも?」と感じた時の具体的な対応方法

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。本日豊洲みんなクリニック 豊洲院が正式にリニューアル開院いたします。改装中はご不便おかけし申し訳ございませんでした。今後ともよろしくお願いいたします。

早速ですが本日は食べ物アレルギーについてお話いたします。うちの長女は小さい頃に幾つか食物アレルギーがありました。赤ちゃんの離乳食を始めるときに一番心配なのはアレルギーがあるかどうかですよね。

だからお子さんが食べた直後に顔が赤くなったり、じんましんが出たりすると、「もしかして食物アレルギー?」と心配になりますよね。

しかし、すぐにアレルギーかどうか判断することは難しいため、親としては迷うことがあると思います。今回は、まだ確定はしていないけれど、食物アレルギーかもしれないと感じた時にどうすればいいか、具体的な対処方法についてお話しします。

まずは冷静に子どもの様子を観察する

食物アレルギーの可能性が疑われる場合、まず冷静に子どもの症状を確認しましょう。焦ってしまうと、子どもにも不安が伝わりやすいため、親が落ち着いて対応することが大切です。

症状が出たタイミングと内容を確認する
症状が出たのが食事中か、食後すぐかを確認しましょう。アレルギー反応は多くの場合、食後数分〜数時間以内に現れることが多いです。食べ物が原因だと考えられる場合、その食品を一旦控えるようにしましょう。

症状を記録する

アレルギー症状が出た場合、後で医師に正確に伝えられるように、症状を記録しておくことが大切です。

写真を撮って記録する
皮膚の発疹やじんましんなど、目に見える症状が出た場合は、スマホで写真を撮っておくと後の診察で役立ちます。特にじんましんは一時的に消えることもあるので、できるだけ早く撮影しておきましょう。

症状が出た時間と食べたものをメモする
いつ、どんな食材を食べた後に症状が出たのかをメモしておくと良いです。食物アレルギーは特定の食材に反応することが多いので、記録を残しておくことで原因を特定しやすくなります。

口をすすぎ、手や顔を洗う

アレルギー反応が疑われる場合、まずは子どもの口や手、顔を清潔にすることが大切です。

口をすすがせる
食べたものが口の中に残っていると、それが刺激となってアレルギー反応が続く可能性があります。水で口を軽くすすがせ、食べ物の残りを洗い流しましょう。すすいだ水は飲まずに吐き出させるようにしましょう。

手や口の周りを洗う
食べ物がついた手や口の周りもきれいに洗って、アレルゲンが残らないようにします。手洗いをすることで、他の部分にアレルゲンが触れるのを防ぎます。

軽い症状でも様子を観察し続ける

症状が軽い場合でも、油断せずにしばらくの間、子どもの様子を観察しましょう。食物アレルギーの症状は、時間が経つにつれて強くなることがあります。

症状の進行に注意
皮膚の症状が広がったり、呼吸が苦しそうになったり、他の症状(吐き気、下痢、腹痛など)が出てきた場合は、すぐに受診しましょう。症状が軽くても、経過を観察することで次の対応を考える判断材料になります。

緊急時に備える
軽い症状でも、急にアレルギー反応が悪化することもあります。呼吸困難や意識低下などの重篤な症状が現れた場合は、迷わず救急車を呼びましょう。

次の食事で気をつけること

もし食物アレルギーを疑う場合、次の食事ではその食品を避けることが基本です。症状が出た食品は、一時的に避けておくことで再発を防げます。

原因の食品を一時的に避ける
アレルギーの原因と思われる食品は、医師の診断を受けるまで再び食べさせないようにしましょう。特に初めて与えた食品で症状が出た場合は、その食材がアレルギーの原因かもしれません。

少量ずつ与える際は注意を払う
食物アレルギーが疑われる食品を、少量ずつ与える場合は慎重に観察を続け、医師の指導を受けながら進めることが重要です。

医師に相談する

一度でも食物アレルギーの疑いがある症状が出た場合は、必ず小児科医やアレルギー専門医に相談して、正確な診断を受けましょう。

アレルギー検査を受ける
医師の判断で、血液検査や皮膚テストなどのアレルギー検査が行われることがあります。これにより、特定の食材がアレルギーの原因かどうかを確認できます。

適切なアレルギー対応を学ぶ
アレルギーが確認された場合は、どの食品を避けるべきか、またどのようにして生活を調整するかを医師や栄養士から指導を受けましょう。

親としての心構え

食物アレルギーが疑われると、不安になるのは当然ですが、親としては冷静に対応することが何より大切です。

焦らず冷静に対処
子どもに症状が現れた場合、冷静に対応し、必要な情報を記録しながら次のステップに備えましょう。子どもも親の落ち着いた姿を見て、安心感を持つことができます。

心配な場合はすぐに相談を
「アレルギーかもしれないけれど、はっきりしない」と感じた場合は、早めに医師に相談することが大切です。自己判断で進めずに、専門家の意見を取り入れましょう。

子どもに食物アレルギーが疑われる症状が出た場合は、冷静に対処し、適切な記録を残しながら医師に相談しましょう。早めの対応が、子どもを守るために非常に重要です。また、症状が軽くても見過ごさず、次回以降の対策をしっかりと行うことが、子どもにとって安心・安全な食生活を続けるための鍵となります。

何か心配なことがあれば、いつでもクリニックにご相談くださいね。次回も役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!

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