環境の変化で気をつけたいアレルギー対策

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

こんにちは!ついに師走に入りました。なんとこの12月から有明こどもクリニック豊洲院は豊洲みんなクリニック豊洲院とクリニック名を新しくしました。これからも引き続きよろしくお願い致します。

年末年始が近づくと、お正月や帰省の準備なども始まりますね。帰省や旅行など普段と異なる環境に身を置くことで、子どものアレルギー症状が悪化することがあります。特にダニやホコリ、ペットなどに反応するアレルギーを持つお子さんは注意が必要です。今回は、帰省中に気をつけたいアレルギー対策についてお話しします。

普段と環境が変わることでアレルギーリスクが上がる理由

帰省先では、普段とは異なる環境に適応する必要があります。その結果、以下のような要因がアレルギー症状を引き起こすことがあります。

ダニやホコリ
布団やカーペット、普段使用されていない部屋などにたまったダニやホコリが原因で、鼻水やくしゃみ、目のかゆみが出ることがあります。特に、長く保管されていた布団を使用する際は要注意です。

ペットの毛やフケ
普段ペットがいない環境で暮らしている場合、帰省先で犬や猫などのペットがいると、毛やフケに含まれるアレルゲンに反応して喘息や皮膚のかゆみ、目のかゆみなどの症状が出ることがあります。

季節性アレルギー
帰省先の地域や季節によっては、普段住んでいる場所にはない花粉や植物に触れる機会が増えることで、症状が悪化する場合があります。

帰省前に準備しておきたいこと

帰省前にできるだけ環境を整え、アレルギー症状を予防するための準備をしましょう。

アレルギー薬の準備
抗ヒスタミン薬や吸入薬、点鼻薬、目薬など、日常的に使用しているアレルギーの薬を忘れずに持参してください。帰省中に症状が悪化した場合に備え、医師と相談して予防的に薬を開始することも検討しましょう。

アレルゲンに触れにくい環境を依頼
帰省先の家族や宿泊先に事前に相談しておくとよいでしょう。

ペットのいる環境に注意
ペットアレルギーがある場合は、できるだけペットがいない部屋を用意してもらい、ペットと接触する時間を制限しましょう。

帰省中のアレルギー対策

帰省中は、アレルギー症状が出ないよう以下のポイントに注意しましょう。

布団や寝具の対策
使用する布団や枕に防ダニカバーをつけたり、事前に掃除機をかけるなどしてダニを減らす工夫をしましょう。布団乾燥機を使うことで、ダニの数を減らす効果も期待できます。

部屋の換気
帰省先で使う部屋は、定期的に換気を行い、ホコリやカビの発生を防ぎましょう。

ペットとの距離を保つ
ペットがいる場合は、アレルギー症状が出ないようにできるだけ接触を避け、ペットが使用する部屋での長時間の滞在は控えましょう。

衣類やタオルの管理
帰省先でペットに触れた後や外出から戻った後は、着替えやシャワーを行い、衣類に付着したアレルゲンをできるだけ除去します。

室内環境を清潔に
ホコリやダニがたまりやすいカーペットの使用を避け、掃除機やモップを活用して床を清潔に保つようにしましょう。

もし帰省中にアレルギー症状が出た場合は、慌てずに以下の対応を行いましょう。

症状に応じて薬を使用
あらかじめいつも使用しているお薬がある場合は用意しておきましょう。

症状が強い場合は受診を検討
旅行先や帰省先で症状が悪化した場合には、近隣の医療機関を受診して適切な治療を受けるようにしてください。事前に近くの医療機関や救急病院をチェックしておくとより安心に繋がります。

帰省中は楽しい時間を過ごす一方で、普段と違う環境がアレルギー症状を引き起こすことがあります。事前準備と適切な対策を行うことで、アレルギー症状を最小限に抑えることができます。お子さんが安心して帰省を楽しめるよう、今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしてくださいね。

次回も役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!

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