溶連菌感染症について

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

今日は、特に保育園ママさんたちが気になる「溶連菌感染症」についてお伝えしたいと思います。溶連菌はコロナ禍から引き続きずっと流行が続いている細菌感染症です。

溶連菌感染症とは?

溶連菌感染症は、A群溶血性レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)によって引き起こされる感染症です。
特に、幼児や学童期の子どもたちに多く見られます。この感染症は、のどの痛みや発熱などを引き起こし、迅速な治療が必要です。

主な症状

・のどの痛み:突然のどが痛くなり、赤く腫れることがあります。
・発熱:高熱が出ることが多く、子供はぐったりしてしまうこともあります。
・いちご舌:舌が赤く腫れて、いちごのような見た目になります。
・発疹:特に体の中央部や四肢に小さな赤い発疹が現れることがあります。
・頭痛や腹痛:のどの痛みだけでなく、頭痛や腹痛を訴えることもあります。

感染経路

溶連菌は、飛沫感染(咳やくしゃみ)、接触感染(手や物を介して)によって広がります。家族内や学校、保育園などでの集団感染が起こりやすい病気です。

溶連菌感染症と診断された際の自宅ケア

・医師の指示に従った治療
溶連菌感染症は抗生物質で治療します。医師の処方に従い、指示された期間(約10日間)、きちんと薬を飲ませましょう。途中で抗生剤をやめてしまうと、重篤な合併症(急性糸球体腎炎・リウマチ熱など)のリスクが上がると言われています。

・安静と水分補給
高熱が出ることが多いので、十分な休息をとり、こまめに水分を摂らせましょう。
体力を消耗しやすいので、ゆっくりと休ませてあげましょう。

・口腔ケア
のどの痛みが強い場合、うがいや口腔内の清潔を保つことも大切です。食事後にはうがいをさせると良いでしょう。

予防方法

1. 手洗いの徹底
外出から帰った後や食事前、トイレの後はしっかりと手を洗うことが重要です。

2.清潔な環境を保つ
おもちゃや家具、食器などを清潔に保ちましょう。

3.感染者との接触を避ける
感染者がいる場合は、食器やタオルの共有を避けましょう。

溶連菌感染症はとても辛い病気ですが、抗生剤を適切に内服することで速やかに症状を軽減し、早く回復することができます。
何か心配なことや疑問がありましたら、いつでもクリニックにご相談ください。

お読みいただきありがとうございました。次回のブログもどうぞお楽しみに!

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