とびひ(伝染性膿痂疹)について
こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。
夏になると増えてくる「とびひ(伝染性膿痂疹)」についてお話ししたいと思います。とびひは、お子さんの皮膚にできる感染症の一つで、特に小さい子供がかかりやすい病気です。
私も三人の子供を育てているママとして、とびひに対する対策やケア方法をお伝えします。
◆とびひとは?
とびひ(伝染性膿痂疹)は、細菌(主に黄色ブドウ球菌や連鎖球菌)が皮膚に感染して起こる病気です。初めは赤い小さな水ぶくれや膿疱(うみぶくろ)として現れますが、これが破れてしまうと周りの皮膚に次々と感染が広がっていきます。このため「とびひ」と呼ばれます。
とびひは、顔や手足など露出している部分にできやすいですが、体のどこにでも発生する可能性があります。
◆とびひの症状
・赤い水ぶくれや膿疱ができる
・かゆみを伴うことが多い
・水ぶくれが破れて、黄色いかさぶたができる
◆とびひの予防方法
・手洗いの徹底
外から帰ったら手を洗う習慣をつけましょう。手洗いは感染症の予防にとても効果的です。
・清潔な環境を保つ
お子さんが遊ぶ場所や寝具を清潔に保ちましょう。特に夏場は汗をかきやすいので、こまめにシャワーを浴びさせるのも効果的です。
・爪を短く切る
お子さんの爪を短く切っておくことで、かきむしりによる感染の広がりを防ぎます。また、爪の中に細菌が入り込まないようにするためにも重要です。
◆とびひかも?と思ったら
・手洗いの徹底
外から帰ったら手を洗う習慣をつけましょう。手洗いは感染症の予防にとても効果的です
・患部を清潔に保つ・掻かない
とびひが疑われる場合は、患部を清潔に保つことが大切です。ぬるま湯で優しく洗い、清潔なタオルで拭いてあげましょう。
・医師の診察を受ける
とびひが広がりやすいので、早めに医師の診察を受けましょう。適切な治療を受けることで、症状が悪化するのを防ぐことができます。
・薬の使用
医師から処方された抗生物質の軟膏や内服薬を使用しましょう。治療は指示通りに続けることが重要です。
◆とびひ治療中の注意点
・患部を触らないようにする
とびひは非常に感染力が強いので、患部を触らないようにしましょう。また、患部を触った後は必ず手を洗うようにお子さんに教えましょう。
・タオルや衣類の共有を避ける
とびひが広がらないように、タオルや衣類を他の家族と共有しないようにしましょう。
・ お風呂の後はすぐに患部を乾かす
お風呂の後は、患部をよく乾かし、清潔なガーゼやタオルで保護してあげましょう。
とびひは早期の発見と適切なケアで治りやすい病気です。お子さんがかゆみを感じたり、皮膚に異常が見られたらすぐに対応してあげてくださいね。
何か心配なことがあれば、いつでもクリニックにご相談ください。