RSウィルスに対する新しいワクチン「アブリズボ」について

RSウィルスに対する新しいワクチン「アブリズボ」について

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の村上典子です。
この度、待ちに待ったRSウィルスに対するワクチン「アブリズボ」が開発・販売されました。

RSウイルスとは?

RSウィルス(Respiratory Syncytial Virus)は、乳幼児に重篤な呼吸器感染症を引き起こすウィルスです。
特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんにとっては、肺炎や細気管支炎を引き起こし、入院となるリスクが高い疾患です。しかし有効な治療法がないうえに、大きくなってからも喘息を引き起こす後遺症が残るような怖い病気なのです。

新しいワクチン「アブリズボ」とは?

「アブリズボ」は、RSウィルス感染を予防するための新しいワクチンです。
このワクチンは、妊娠中の妊婦さんに接種することで胎盤を通じて赤ちゃんに抗体が移行し、生後6ヶ月までの赤ちゃんをRSウィルスから守ってくれます。

ワクチンの効果

「アブリズボ」の接種によって妊婦さんから赤ちゃんに移行した抗体は、赤ちゃんが生後6ヶ月になるまでRSウィルス感染のリスクを大幅に低減します。
この予防接種は、特に0歳から保育園に通う予定があるお子さんや、上の兄弟が幼稚園や保育園に通っているお子さんにとってはとても重要な役割を果たします。

接種のタイミング

「アブリズボ」の接種は、妊娠24週から36週6日までの間に行います。
この時期に接種することで最大限の効果が期待できます。接種してからお母さんの体内で抗体が作られ、それが胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに移行して2週間たつとしっかり赤ちゃんを守ってくれるようになります。

副作用について

ワクチン接種後、注射部位の痛みや軽い発熱などの一般的な副作用が報告されています。しかし、重篤な副作用は非常に稀です。不安な点がある場合は、医師に相談しましょう。

接種対象者・料金

「アブリズボ」は、RSウィルスから赤ちゃんを守るための重要なワクチンです。妊娠中の皆さんが安心して出産を迎えられるように、また、生後6ヶ月までの赤ちゃんが健やかに成長できるようにぜひこのワクチンについて検討してください。

接種対象者:妊娠24週0日から36週6日までの妊婦さん
接種:1回 筋肉注射
料金:1回 27,000円(税込)

※週数を確認しますので、必ず母子手帳をお持ちください
※かかりつけの産婦人科に接種することをお伝えください

予約・お問い合わせはクリニックまでお電話ください
有明こどもクリニック豊洲院 03-6204-2733

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